ペンギンオヤジの舌がん闘病記 Written by ペンギンオヤジ

【闘病記】がん保険を解約した私が高額医療費を払えたわけ(限度額適用認定証について)

闘病記

こんにちは、ペンギンオヤジです。

今回は治療費の支払いに是非とも活用してほしい「限度額適用認定証」について、その概要と申請方法についてまとめてみました。

大きな病気になってしまった時、やはりお金の心配はついてまわると思うんですよね。

民間の医療保険に入って備えてる人も大勢いると思いますが、そうでない人も公的な保険制度を活用することで支払いの負担をかなり軽減できることは知っておいて損はないと思います。

がんの告知をされたあと、この「限度額適用認定証」のことを知らなかった私は、治療費が一体いくらになるんだろう?と不安でたまりませんでした。

しかし、この制度のことを知ってからはお金の不安を感じることなく、治療に専念することができました。

【目次】

痛恨のミス?癌保険は解約してしまっていた

電卓と1万円札

がんを告知されたあと「8時間の大手術、1か月の入院が必要」と説明を受けて、

果たしてどれくらい治療費が掛かるのか?

プー太郎の自分に払えるような金額なのか?

こういったお金の不安が常に頭から離れないでいました。

実は会社員として働いていた頃は、がん保険に加入していました(会社の保険事業部に半強制的に加入させられたのですが・・・)。

しかし、会社を辞めてプー太郎になった時にお金もなかったし、「自分は癌にはならない!」という根拠のない思い込みでその保険を解約してしまったんですよ。

今回、癌を告知されたあと、そのことを思い出し「あ~、人生にはこういう落とし穴もあるんだなぁ」などと涙目に・・・

「限度額適用認定証」は申請しましたか?

考える白衣の女性

そんなお金の不安を抱えていた私は、病院の入院窓口の担当者から入院準備について説明を受けた時に恐る恐る「あのぉ、お金はどれくらい掛かりますかね?」と質問してみました。

担当者は「う~ん、まだ何とも言えないんですよね・・・」と何とも頼りない返事をした後、「それより「限度額適用認定証」は申請されていますか?」と聞いてきました。

「限度額適用認定証」とは?

ものすごくざっくり説明すると、医療費が高額になることが見込まれる場合に「限度額適用認定証」の交付を受けて保険証と一緒に病院窓口に提出すると、窓口負担が通常の3割負担ではなく自己負担限度額で済むというありがたい制度です。

つまり、窓口での支払い金額の上限が設定されて、支払いの負担が軽減されるのです。

もちろん、がん以外の病気でも医療費が高額になるときは利用できます。

自己負担限度額について

1万円札と聴診器

以下の表は70歳未満の自己負担限度額をまとめたものです。

所得区分 自己負担限度額 多数該当
標準月額報酬83万円以上 252,600円+(医療費総額-842,000円)×1% 140,100円
標準月額報酬53~79万円 167,400円+(医療費総額-558,000円)×1% 93,000円
標準報酬月額28~50万円 80,100円+(医療費総額-267,000円)×1% 44,400円
標準報酬月額26万円以下 57600円 44,400円
住民税非課税 35,400円 24,600円

 

標準月額報酬、つまりどれくらいの収入があるかによっていくつかの区分に分かれています。

医療費総額とは、保険適用される医療費の総額です。保険適用外(例えば差額ベッド代や入院中の食事代など)の費用は含みません。

私の場合は、プー太郎で住民税が非課税なので1か月の医療費は上限が35,400円で済むというわけです。

「多数該当」というのは過去1年間に「限度額適用認定証」などを使って高額医療を3か月以上受診した場合、4か月目から減額されるということです。

例えば、現在の月額給与が30万円だとすると1か月の自己負担限度額は80,100円+αです。しかも、4か月目以降は44,400円と更に減額してくれるのです。

《参考ページ》
限度額適用認定証をご利用ください[全国健康保険協会]

注意点と補足

人差し指とびっくりマーク

自己負担限度額は同一月(1日から末日)ごとに計算されます

つまり足かけ2か月になる場合はそれぞれの月ごとになるので、住民税が非課税の場合は35,400円×2か月=70,800円が窓口で支払う最大額ということです。

ただし、入院中の食事代や差額ベッド代など保険適用外の部分については実費での支払いになります。

「限度額適用認定証」は通院の治療費にも適用されます

「限度額適用認定証」は入院時の治療費だけでなく、通院時の治療費にも適用されます。

私は放射線治療を受けるときに、通院(外来)してる時期があったので、最初の外来の時に窓口に「限度額適用認定証」を提示しました。

「限度額適用認定証」の交付が遅れた場合

「限度額適用認定証」の交付が遅れて診療、入院前に病院窓口に提出できなかった場合は、いったん全額払って後日、(市役所の窓口などで)申請をして差額分を払い戻して貰うようになります。

病院によっては少しくらいの遅れなら対応してくれるところもあるようなので、病院の窓口に問い合わせてみてください。

「限度額適用認定証」の貰い方

契約書にサインしてる

保険の種類によって申請の窓口が違います。

  • 国民健康保険・・・自分が住んでいる市区町村の国民健康保険の窓口で申請
  • 組合健保・・・各健康保険組合の窓口に申請(総務に聞けばOKかな?)

私はプー太郎で国民健康保険に入ってるので、市役所の窓口に行って申請書を書き、その日のうちに交付してもらいました。

《参考ページ》
シニアガイド「自分や家族が入院したら、すぐに「限度額適用認定証」を入手しよう

全国健康保険協会「医療費が高額になりそうなとき」

まとめ

まとめ

●「限度額適用認定証」とは、医療費が高額になるとき、窓口での負担が通常の3割負担ではなく定められた自己負担限度額で済むという制度。

●もちろん、がんだけでなく他の病気でも利用できる

●自己負担限度額は標準月額報酬の額によって違う

●過去1年間に「限度額適用認定証」などを使って高額医療を3か月以上受診した場合は4か月目から更に減額される

●自己負担限度額は同一月(1日から末日)ごとに計算される

●「限度額適用認定証」は入院時だけでなく通院の治療費にも適用される

●「限度額適用認定証」の交付が遅れた場合は、いったん全額払って後日、申請して差額分を払い戻してもらう


病院で「限度額適用認定証」の説明を受けたその日の夜のこと。

保険代理店のお仕事をされている友人からもツイッターで

「限度額適用認定証」の申請はしていますか?
制度として利用できるところは、きちんと利用した方がいいですよ。

と、ありがたいアドバイスをいただきました。

その友人も「病気の治療にお金の話は避けて通れません」と書いてくれていましたが、本当にその通りだと思うのです。

がんに関する本を読むと、経済的理由で治療を断念せざるを得なかった人の話もちらほらと目にします。

私もこの制度のことを知るまでは、本当に治療費が払えるのか、心配で仕方ありませんでした。病気の治療にお金の話は避けて通れないんですよね。

ぜひ、私のことは反面教師として捉えてもらいたいのですが、日頃から癌保険や医療保険などに加入して「いざ!」という時に備える。

加えて、保険などに詳しい人に相談して、例えば「限度額適用認定証」のような制度があることを知って利用する。

私もこの2点について、きちんと出来ていれば少なくとも経済的な面での悩みはもっと軽く済んでいたのではないかと思うのです。