ペンギンオヤジの舌がん闘病記 Written by ペンギンオヤジ

【闘病記-05】セカンドオピニオンの手順・受け方・感想など

闘病記

舌癌の告知を受けた後、私はセカンドオピニオンを受けました。

「セカンドオピニオン」という言葉は知っていても、詳しいことはよく分からないという人も多いと思います。

セカンドオピニオンってなに?

どうやって受診すればいいの?

主治医に悪い印象を持たれるのでは?

費用はどれくらい掛かるの?

こうした不安や疑問に対して、私の体験を交えながら、セカンドオピニオンを受ける手順や注意点、私が受診した際の様子や感想などをまとめてみました。

でも、私は医療関係の人ではないので、あくまでも一人の患者の体験記として読んでいただければ、と思います。

【目次】

セカンドオピニオンとは?

問診するドクター

セカンドオピニオンとは、患者さんが納得のいく治療法を選択することができるように、治療の進行状況、次の段階の治療選択肢などについて、現在診療を受けている担当医とは別に、違う医療機関の医師に「第2の意見」を求めることです。

セカンドオピニオンは、担当医を替えたり、転院したり、治療を受けたりすることだと思っている方もいらっしゃいますが、そうではありません。

「国立がん研究センターがん対策情報センター」WEBサイトより

上記のWEBサイトの説明を読むと、次の2点がポイントだと思います。

・患者側が納得のいく治療法を選択するために主治医とは違う医師に「第2の意見」を求めること

・主治医の変更、転院、再度の診察ではない

あくまでも、患者が自分で納得したうえで治療を受けるための意見を求める場であるということですね。

私がセカンドオピニオンを受けようと思ったわけ

「reason」と書かれた紙

私がセカンドオピニオンを受けることを決めた理由は以下の2点です。

(1)主治医から説明された治療方針は妥当なものなのか?手術以外の治療方法はないのか?

(2)主治医から提案された術前化学療法(抗がん剤治療)は受けた方がいいのか?

この2点について相談したいと思い、セカンドオピニオンで別の医師の意見を聞いてみようと思ったのです。

少し補足すると・・・

舌がんステージ3、頸部リンパ節への転移ありという告知を受けたあとに主治医から以下のような治療方針の提案がありました。

  • 舌の右側2/3を切除。その切除した部分を再建するために足の筋肉を切り取って移植する
  • 首筋のリンパ節の腫瘍も切除する
  • 手術中と術後の気道を確保するために、一時的に気管(のど)に穴をあける

そして、この手術の後遺症としては

  • 食事が摂りづらくなる
  • 味覚が一部失われる
  • 滑舌が悪くなる

という説明を受けました。この説明でどうやら手術が終わって腫瘍が取り除かれたとしても、もう元の体には戻れない!ということを理解しました。

それに、術前化学療法(抗がん剤治療)についても、その当時は抗がん剤=苦しい副作用という悪いイメージしかなかったので、果たしてそんな治療は本当に必要なのか?と思ったんですね。

このように主治医の治療方針にネガティブなイメージしか持てなかった私は、何か別の治療方法があるのではないか?と、その答えをセカンドオピニオンに求めようとしたのです。

セカンドオピニオンを受けるまでの手順

ステップアップのイメージ

一般的にセカンドオピニオンを受けるまでの流れは以下の通りになります。

(1)主治医に「セカンドオピニオンを受けたい」と申し出る
(2)紹介状や診療情報提供書を受け取る
(3)セカンドオピニオンを受ける病院を探して予約を取る
(4)事前に相談内容をまとめる

それでは順番に説明していきますね。
(病院によって対応が違う場合もあるかと思いますが、その点はご了承ください)

主治医に申し出る

先ずは今の主治医に「セカンドオピニオンを受けたい」という希望を伝えるところから始まります。

その際「主治医の言うことを信用してない」みたいでセカンドオピニオンの話しを言いだしにくい、というふうに考える人もいるかもですね。

でも、週刊朝日が行ったアンケートでは患者から「セカンドオピニオンを受けたい」と言われた時に医師がどのように感じたかを調べた調査結果では次のような結果が出ています。

・なんとも思わない・・・60%
・歓迎する・・・・・・・35%

この調査結果を見る限り、今や医療の現場ではセカンドオピニオンは当たり前のこととして受け止められているんだなぁと思います。

だから、主治医の気分を損ねてしまうのでは・・・という心配はいらないと思うのです。

「セカンドオピニオン」、主治医は不快になる? ならない? 医師の“本音”

私の場合は舌の痛みで話すことが困難だったので、手帳に「セカンドオピニオンを受けたいので紹介状をお願いします」と書いて、主治医に見せました。

その時も主治医も別に顔色を変えることなく、「分かりました」と応じてくれました。

紹介状、診療情報提供書などを受け取る

私の場合、主治医にセカンドオピニオンを申し出ると病院側が「紹介状」と「診断情報提供書」を用意して渡してくれました。CTなどの画像データはDVDに焼いてくれてました。

セカンドオピニオンは診察の場ではないので、セカンドオピニオンの担当医はこの書類やデータを確認したうえで、相談にのってくれたり、アドバイスしてくれるのです。

もしも、主治医に申し出ることなくセカンドオピニオンを受けてしまうと、この書類やデータが無いままに受診することになり適切な相談やアドバイスが受けられなくなってしまうと思うので、必ず受け取るようにしてください。

この書類やデータは当日、病院に持っていく場合と事前に送る場合とがあるようなので、予約の電話をした時点で確認してみてください。

病院を探して予約を取る

次にするべきことは、セカンドオピニオンを受ける病院を探すことです。

探す手段としては以下の方法があるかと思います。

  • 自分で本やネットを使って調べる
  • 友人、知人に情報を貰う
  • 主治医に紹介して貰う
  • 「がん相談支援センター」に問い合わせる

私の場合は自分で調べた病院には断られてしまい、Facebookで友人たちに「セカンドオピニオンを受けられる病院の情報があったら教えて欲しい!」とお願いをして、集まった情報の中から決めました。

「がん相談支援センター」は全国にあり、近くでセカンドオピニオン外来を受け付けている病院を紹介してもらえるようです。

詳しくは以下のサイトをご確認ください。

「国立がん研究センターがん情報サービス」

また、せっかく病院を探しても予約がうまく取れない場合があります。
私も予約の電話をしたら、混んでいて1か月以上も先になると言われたことがありました。

その時は手術のスケジュールもあるので、そんなに待つことは出来ず「それなら、けっこうです」と受話器を置いてしまいました。

こうした事態も想定してセカンドオピニオンの病院探しでは、あらかじめ2、3の複数の病院に当てをつけておいた方が良いかもです。

相談内容をまとめる

セカンドオピニオンで自分は何が聞きたいのか、どんな相談、アドバイスを受けたいのかを当日までにまとめておいた方が良いと思います(できれば、紙に書き出す)。

私は手術以外の治療の選択肢がないかどうか?と主治医に勧められた手術前の抗がん剤治療は受けるべきなのかどうか?という2点について相談したいと思っていたので、それを手帳に書いて持っていきました。

それに治療のことだけでなく、私の病状や舌がんという病気にはどういう特徴があるのかについても丁寧に教えてもらえたので、気になることや分からないことがあれば、どんどん質問してみた方がいいと思います。

セカンドオピニオン当日

手のひらの上の病院(イメージ写真)

相談時間は30分から1時間くらいが一般的なようです。
私は1時間くらいでした。

担当医が1対1でとても丁寧に説明してくれました。

また、事前に書いたメモを持っていったおかげで、聞きたいこと、確認しておきたいことも漏れなく聞くことが出来ました。

参考までに少しだけ当日の様子を書いておきます。

診察室に入ると先に渡しておいた私のCTやMRIの画像がパソコンのモニターに映し出されてました。

担当の医師は最初に「念のため・・・」という感じで私に口を開けるように言って、舌の状態を確認してくれました。

確認が終わると、画像データを私に示しながら時には簡単な図を書いて、現在の癌の状況をとても丁寧に説明をしてくれました。

手術のこと、後遺症のこと、抗がん剤治療のこと、舌がんの特徴のことなど。

その後の治療で「知っておいてよかった」と思えることをいくつも教えてもらえました。

セカンドオピニオンの費用

病院と1万円札

セカンドオピニオンは基本的には保険適用外です。

その費用はネットを見るとだいたい30分で5千円から1万円というのが相場のようです。

私の時は1時間の相談時間で約1万円だったと記憶しています。

セカンドオピニオンを受けて良かったこと

「Good」と人差し指

私は手術以外の治療の選択肢が欲しくてセカンドオピニオンを受けました。しかし結果として、他の選択肢の情報は得られませんでした。

それでも、セカンドオピニオンを受けて本当に良かったと今でも思っています。

なぜかというと、手術の妥当性についてすごく納得することが出来たからです。それに加えて舌癌という病気の性質や、心配していた後遺症のことについてもより詳しく知ることができました。

もしも、セカンドオピニオンを受けずに手術を受けていたら、きっと今でも「他にもっといい手があったんじゃないか」と後悔していたと思います。

私のように他の治療法が見つからなかったとしても、病気のことや治療についての理解が深まると思います。

大切なのは「第2の意見」をもらうことで、より納得して前向きに治療を受けるようになることではないかと思います。

最後にやること

医師とQ&A

セカンドオピニオンを受けたら、その結果を主治医に伝えることになります。私の場合はセカンドオピニオンの担当医が書類を用意してくれたので、それを主治医に渡しました。

そしてセカンドオピニオンの結果を踏まえて、今後の治療について主治医と話し合います。

場合によっては、そこで病院を変えることを選択する人もいるようです。

私の場合は、主治医に手術をしてもらうか、病院を変えてセカンドオピニオンを受けた病院で手術をするかという選択でした。

主治医から「どうしますか?」と言われ、迷うことなく「こちらでお願いします」と答えたました。

もちろん、セカンドオピニオンの担当医もとても信頼できそうに思えたのですが、最終的には(1)家から近い、(2)舌がんの治療実績が県下で2番目に多い、という理由で病院を変えることなく、主治医にお任せることに決めたのでした。

参考情報など

パソコンと聴診器

ここまでセカンドオピニオンについて私の経験と当時、ネットで調べたことを元にまとめてみました。

しかし、所詮は素人意見ですし私の経験もOne of themに過ぎません。

あくまでも参考情報として受け止めて頂ければ幸いです。

セカンドオピニオンを受けるのに役に立ったサイトをいくつか紹介しておきますので、もしよかったらご覧ください。

【医療】セカンドオピニオンをもらうには、どうしたらいい?

セカンドオピニオンが必要と思っていても実際の受診は3割