ペンギンオヤジの舌がん闘病記 Written by ペンギンオヤジ

【闘病記-08】入院から手術までのことを書いてみる

闘病記

入院から手術までの出来事をひたすら書いてみる

舌がんの告知を受けてから1か月余り。

その間、色々と不安や迷いがありましたが、ついに入院・手術の日を迎えることになりました。

「入院前日」「入院当日」そして「手術当日」に、どんなことがあったのか、何をしたのかをまとめてみたいと思います。

【目次】

入院前日

入院案内、お薬手帳

17年6月4日。

入院前、自宅で過ごす最後の日。

何はともあれ翌日から始まる1か月の入院生活に必要なものを準備しないといけません。

  • 下着
  • 湯呑み
  • 歯磨きセット
  • ティッシュペーパー
  • エトセトラ・・・・

このような病院から指示されたものに加えて、遊び道具(?)としてダブレット端末や、本、ノートなども一緒にバッグに詰め込んだら、やたらと荷物が増えてしまいました。

また、主治医から「入院の前日には好きなものを食べてきてください」と言われていたので、スーパーで鶏の唐揚げを買ってきた。

でも、食べようとしたら口の中が痛くて2切れくらいしか食べられませんでした。

おまけに、そんな固いものを食べようとしたせいで、夜遅くまで痛みが続きマヌケな最終日となってしまったのでした。

入院初日は大忙し!

病院のベッド

2017年6月5日。

いよいよ迎えた入院の日。

最初に口腔ケアで口の中をきれいにしてもらう。

その後、窓口で入院の手続きして病室へと案内されました。

6人部屋の窓際でした。

少しはゆっくりできるのかと思いきや・・・

  • ICU(集中治療室)に持ち込む荷物の準備(すべてのものに名前を書く)
  • 頸部エコー検査
  • 形成外科医から舌の再建手術についての説明
  • 足のエコー検査(舌の再建のために太ももから筋肉を取り出すため)
  • リハビリ担当医から手術後のリハビリについての説明と能力検査
  • 採血と血圧、心拍数の検査

こういったタスク(?)が次から次へと押し寄せてきて、あっという間に夕食の時間になってしまいました。

ICU(集中治療室)の説明

翌日6日の手術の後はICU(集中治療室)に運びこまれ、早ければ翌日7日、遅くとも3日後の9日には一般病棟に戻れると説明を受けました。

ICUに持ち込むものについては下着、コップ、上履きなど全てのものに名前を書くのが決まりだそうで、担当の看護師さんにも手伝ってもらい、せっせと名前書きに励みました。

形成外科医からの説明

形成外科のドクターが病室へとやって来て、次のような説明を受けました。

・舌の再建手術で合併症のリスクが高いのは術後24時間

・最悪の場合は緊急再手術を行う

・頸部(首すじ)のリンパ節は開いてみて転移が疑わしい場合は、切除範囲を広げることになるかもしれない

※後日談ですが、幸いにも合併症にもならず、頸部リンパ節の切除も最低限の範囲で済みました。

入院初日の終わりに・・・

入院初日の食事

▲入院初日の夕食

夕食後には手術に備えて身体をきれいにしておいてくださいと言われ、シャワーを浴びて身体を洗う。

こんな感じで入院初日は大忙しのうちに過ぎていったのでした。

でも、何だかんだと色々とやるコトがあったおかげで、余計なコトを考えて、いたずらに不安になったりしないで済んだようにも思う。

手術当日の朝

夜明けの空

2017年6月6日。

手術の前の晩、緊張などで眠れないのではないかと思っていたのですが、ぐっすりと眠ることができて朝5時半頃に目が覚めました。

しばらくの間、ベッドに腰掛けて明けていく空をずっと眺めていました。

おはようちゃんでございます♪いよいよ手術当日の朝です。
「大丈夫、きっと全てがうまくいく」
いい1日になりますように!

6時を少し過ぎた頃だったか、看護師さんがやって来ました。

「手術室に行くまでに、ストッキングを付けてください。それからこれも飲んでおいてくださいね」

そう言って白い医療用のストッキングとボトルに入った透明の飲み物を置いていきました。

ストッキングは「弾性ストッキング」と言われるもので、手術中に血栓が出来るのを防ぐのが目的のようです。

足の静脈に血栓ができて、それが肺にまわっていくと、いわゆるエコノミー症候群になってしまいます。

飲み物が何なのか確認はしませんでしたが、たぶん経口補水液のようなものだと思います。

それともう一つ。私にはやることがありました。

手術後、ICU(集中治療室)に持ち込むモノ以外の荷物をカバンに詰めて病院内のコインロッカーに入れなければなりません。

もう、この部屋(6人部屋)には戻ってこないからです。

普通は家族の人が荷物の管理をするらしいのですが、私の場合は家族の付き添いがありません。

看護師さんと相談して、取りあえずコインロッカーへということになったのです。

この後、8時半から手術開始。なんか・・・自分でもビックリするくらい落ち着いてる。みんなの応援のおかげやね。ありがとう!

では、ぼちぼち準備があるので、このへんで。最後に改めて、応援してくれた皆さん、ありがとうございました!
それじゃ、手術に行ってきます!

手術前、iPhoneで最後のツイートを投稿すると荷物をカバンに詰めて1階にあるコインロッカーへ。

いよいよ手術室へ

手術室入り口

ロッカーから帰ってくると、手術着に着替えてベッドに腰掛けて「その時」を待ってました。

8時半過ぎに看護師さんが迎えにきて、手術室へと向かいました。

手術室に入ると、テレビの医療ドラマ(「ドクターX」とか)で見るような光景が広がっていました。

ベッドの脇に腰掛けて、仰向けに横になると、左手の甲に点滴の針を刺されて固定されました。

事前に全身麻酔の薬は点滴で注入すると聞いていたので「いよいよか!」と思いきや、いつまで経っても眠くなりません。。

「おかしいなぁ」と思っていたら、「それじゃ、これから麻酔を入れますよ」という声が聞こえました。

今までは別の薬を注入して・・・い・・・た・・・・の・・・・か

もう、その後のことは全く記憶にありません。

手術が終わって・・・

点滴パック

手術は予定通り18時過ぎくらいには終わったようでした。

何度も自分の名前を呼ばれて意識が戻りました。

目を開けると、そこに主治医の顔がありました。

そして次の瞬間、パニックに襲われました。うまく呼吸ができないのです!!

慌てて手足をバタバタさせていると、ドクターから「ゆっくり、大きく息を吸って」と言われました。

すぅ~、はぁ~と何度か繰り返しているうちに呼吸ができるようになり気持ちも落ち着いてきました。

手術中、気道を確保するために気管を切開して、穴が開いた状態だったので(後で鏡を見たら、プラスチックのキャップのようなモノが喉にはめられていました)、呼吸法を普段とは変えないといけないらしいです。

その後、ICU(集中治療室)へ運び込まれました。

やたらと痰がからんで息が苦しくて、何度も何度も看護師さんに吸引をお願いしました。

・・・といっても、声が出せないので手で自分の喉を指さすだけですが。

ICUは薄暗く、とても静かでした。

息が苦しいのと、意識もまだ少しぼんやりとしていて(情けない話しですが)しばらくの間は近くにいた看護師さんに手を握ってもらっていました。

そして時計を眺めながら、苦しくて眠れない長い、長い夜を過ごしたのでした。