ペンギンオヤジの舌がん闘病記 Written by ペンギンオヤジ

【闘病記-10】手術からの1週間

闘病記

今回は手術から1週間の出来事を振り返ってみたいと思います。

今、振り返ってもこの最初の1週間が1番キツかったです。。

すべての人に当てはまるわけではないと思いますが、手術後にどのような処置があるのか、どのような回復過程を経て退院に至るのかを知っていただければと思います。

手術からの1週間の主な出来事

  • 右肩まわりのリハビリが始まる
  • 血抜きのチューブがすべて外される
  • 朝と晩の1日、2回のネブライザー
  • 声が出せるようになった!

【目次】

肩まわりのリハビリ

医者「右頸部(首すじ)のリンパ節にできた腫瘍を切除するときに、右腕の運動神経にもダメージを与えてしまうので、手術が終わったらリハビリをするようにしましょう。」

手術前に、ドクターからそのような説明を受けていました。

手術が終わり、一般病棟に移って少し落ち着くとやはり右肩が思うように動かないのと首すじの筋肉がすごく突っ張っているような違和感があることに気が付きました。

手術から3日目。この日からリハビリが始まりました。

リハビリのメニューは次のような感じです。

・右肩まわりのマッサージやストレッチ

・足上げ運動

・病棟の廊下を歩く

これを理学療法士の先生(お姉さん)が病室へとやって来て、マンツーマンで指導してくれます。

テレビドラマの影響か、リハビリはとてもツラいものかと思っていましたが、実際はそれほどでもなく、ちょっと安心というか拍子抜けしてしまいました。

もっとも、2週目以降は段々とスパルタな感じになっていったのですが・・・

先生がお休みの日にはあらかじめ宿題(自主練用メニュー)を渡されて、病室で一人でリハビリの運動をしたりもしました。

血抜きのチューブがすべて外された

点滴チューブ

手術後にはたくさんのチューブが体に付けられていて、スパゲティー症候群のような感じになってました。

どんだけチューブが付けられていたかというと・・・

・右頸部や右足の太ももなどメスが入ったところからは血抜きのチューブと血液を貯める小さな箱のようなモノ

・鼻の穴には薬や栄養剤を食道、胃へと送り込むためのチューブ

・左腕には常時、点滴の針が刺さったまま

他にも尿道カテーテルも付けられていましたが、これはICUを出るときに抜き取られました。

これだけチューブが付いていると、トイレに行くときや廊下を歩くときにジャマで仕方ありません!

手術から5日目。病室に回診に来たドクターが血抜きのチューブを3本すべて抜いてとってくれました!

まだ鼻のチューブと点滴の針とチューブは残っていましたが、一気に身軽になりました。

同時に、こうして少しずつ元気になっていくことが感じられて嬉しくもありました。

1日2回のネブライザー

ネブライザー

手術が終わってからも気管切開した穴がずっと空いたままで(プラスチックのフタみたいなモノがはめられていた)、ずっと痰のからみがひどい状態がつづいていました。

痰がからむと呼吸をするのもつらくなるので、15分か20分ごとにナースコールを押して看護師さんに吸引をお願いしてました。

最初のうちはナースコールのボタンを押すと「どーしました?」と言って部屋に入ってきた看護師さんたちも段々と何も聞かずに「はい、痰の吸引ですね」とやってくれるようになったのです。

私もあまり頻繁にナースコールを押すのも申し訳ないので、できるだけ我慢するようにしていたんですけどね。

大袈裟かもしれませんが、この頃はとにかく人の手を借りないと生きていけないツラさを感じ取っていました。

手術から5日目。そんな状況を見かねたのか、看護師さんが自分で吸引できるようにしてくれました。

これで苦しくなってもナースコールを押さずに済みます。気持ちの上でもたいぶラクになりました。

それと同じ日。朝と晩の2回、ネブライザーをするようになりました。

ネブライザーって、ご存知ですか?

よく喘息の患者さんがやっているのですが、喉の炎症などを抑える薬を水に溶かし、それをネブライザーという機械で霧状にしてホースのようなモノを口に当てて、すーはー、すーはーするのです。

そのおかげか、息苦しさからはだいぶ解放されました。

声が出せるようになった!

空と音符

上の方で書いたとおり、手術の際に気道を確保するために喉に開けられた穴が閉じられず、そこにプラスチックのフタみたいなモノをはめられた状態が続いていました。

そのせいなのか、手術が終わってからは食べ物はおろか水さえ口に入れることを止められていました。

それが手術から6日目にしてやっと「うがいならOK」の許可が出ました。
もちろん、まだ喉に穴が空いているので水を飲み込んだりはできないのですが。

ただ、実際に水を口に含んでやってみると「くちゅ、くちゅ、ぺっ」がなかなかうまくできません。

そのとき改めて、自分の体は手術前とはだいぶ変わってしまったことを感じました。

うがいの許可が出た翌日。

処置室で喉に付いているフタみたいなモノが交換されました。

どういう原理なのか、さっぱり分からないのですが、そのことによって自分の声が出せるようになったのです!

試しに「あ~」とか「う~」とか少し声を出してみました。

次に何か言葉を口に出そうとしましたが、思っていた以上にちゃんと話すことができなくなっている現実を突きつけられました。

それでも、自分の声が出せたことがとても嬉しかったのを覚えています。

例え苦しくても

双葉と青空


例えば、声が出せないコト、何も飲み食いできないコト、何より気管に穴が開けられていて痰が絡んで度々、息が苦しくなるコト。恐ろしいことに5日もすると、そういった悪夢のようなコトにも慣れてくる。。。


ただし、その「慣れ」の裏には「あと遅くとも10日もすれば、全部治ってるだろう」という希望とか安心感があるからなのだが。


「慣れる」というコトは、ジタバタしなくなるコトであり、現状をそのまま受け入れるコトである。そして、余計なコトをあれこれ考えなくなることでもある。多分、あと10日間、ジタバタせず、少しずつ自分が元気になっていくプロセスを楽しもう!

手術から5日目のツイートです。

最初に書いたように、手術からの最初の1週間が一番キツかったです。

そんな苦しい状況であっても「絶対によくなる!」という希望があれば、現状を受け止めることもできたし、頑張って乗り切ろう!とも思えました。

自分の考えですが、長い入院生活を乗り越えるコツは

・苦しくても、それがずっと続くわけではないことを自分に言い聞かせる。

・何事も前向きに考えポジティブな気持ちをもつ

・できるだけ体を動かす(じっとしていると、悪い考えが浮かぶから)

こういったところにあるように思います。