ペンギンオヤジの舌がん闘病記 Written by ペンギンオヤジ

【書籍】がんになったら先ずは読んでおきたい本3選

がん 書籍

ペンギンオヤジ「もしも、ある日突然ドクターから「がんです」と告知を受けたらどうしますか?」

今回の記事では、私が読んで役に立ったと思ってる、がんに関する本を3冊ご紹介したいと思います。

がんの本を選ぶときに注意したいこと

caution

本として出版されてるものは信頼できる、は間違い

「日本人の2人に1人ががんになる」と言われてますが、がんがどんな病気なのかを知ってる人は案外と少ないのではないでしょうか?

がんを告知されたとき、ネットや書籍などで情報を集める人が多いと思いますが、気をつけておいて欲しいことがあります。

世の中には私たちが思ってる以上にトンデモ本や間違った情報が多いということです。

「本として出版されているものは信頼できる」と思うのは間違いです。
(中略)
2019年9月12日時点で、私たちがアマゾンのがんカテゴリーランキングトップ12位に入る本をすべて読んで確認したところ、科学的に正確な内容で書かれた本はわずかに3冊だけでした。
「最高のがん治療」より抜粋

私も舌がんステージ3と告知を受けた直後はたくさんの本を読み漁りました。

今から思い返すと、医学的な根拠のないトンデモ本を読んで信じ込んでしまったこともあります。

私がこの3冊を推す理由

今回、ここでご紹介する本はしっかりとした医学的な根拠に基づいて書かれていると私が信頼し、実際の治療などにも活かしてきたものです。

ただ・・・私は医療関係者ではないので「本当にこの情報で間違いないのか?!」と言われると少し困ってしまうのですが、多くの本を読み比べてみて次のような点に着目して選んだつもりです。

  • 多くの本に書かれていることが書かれてる(その著者独自の視点だけで書かれてない)
  • 妙な民間療法やサプリなどをすすめていない
  • 極端な煽り文句(必ず治る!これさえやれば大丈夫!など)がない

「がんを告知されたら読む本」


「がんを告知されたら読む本ー専門医が、がん患者にこれだけは言っておきたい”がん”の話」
谷川啓司:著
プレジデント社

主な内容

  • がんはどんな病気なのか
  • 免疫について
  • がん治療の基本(がんの三大治療)
  • 三代治療以外の治療法について
  • がん治療と心の問題

著者の谷川啓司さんはビオセラクリニック(東京女子医科大学病院関連施設)院長、医学博士。

実はこの本は私ががんの告知を受けて最初に手にとった本です。

この本で私は、がんとはどういう病気なのか、どういう治療法があるのか、免疫を高めることの大切さといった基本的なことを学びました。

それと最後の章では「長い闘病生活の中でがん患者にとってつらいのは、身体より心だと言えます。」といった心の問題についても触れられています。

著者が免疫療法に携わってることもあって、この本の中でも免疫ついての説明に割と多くのページを割いてます。

魔法のような効果を期待するべきではありませんが、免疫を上げるためにできることは、がんと診断された直後から始めるべきだと思ってください。

がん治療に対して免疫力は必ずしも万能ではありませんが、それでも免疫力を上げることによるメリットはあるわけで、「免疫力を上げる」ことの大切さが繰り返し書かれています。

「最高のがん治療」


「世界中の医学研究を徹底的に比較してわかった「最高のがん治療」」
津川友介、勝俣範之、大須賀覚:著
ダイヤモンド社

主な内容

  • 標準治療(手術、放射線治療、化学療法)こそが最高のがん治療である
  • 食事やサプリでがんは治るのか
  • トンデモ医療はどうやって見分けるか
  • 普段の生活でがんを防ぐために何ができるか

著者は以下の3名の共著
津川友介:カリフォルニア大学ロサンゼルス校助教授(医療データ分析の専門家)
勝俣範之:日本医科大学教授(日本の抗がん剤治療のパイオニア)
大須賀覚:アラバマ大学バーミンガム校助教授(新薬開発の専門家)

がん治療については、この1冊を読めばかなりの部分が理解できると思います。

特に標準治療と言われてる三大治療(手術、放射線治療、化学療法)こそが「最高のがん治療」であると断言し、その理由についても分かりやすく、そして詳しく書かれてます。

この本のもう一つのキモは、トンデモ医療の見分け方について丁寧に説明されている点で
す。

冒頭でも書いたように、世の中には医学的な根拠(エビデンス)がないトンデモな情報がたくさんあります!

そして中には、高額な医療やサプリ、健康食品を売りつけようとする人もいっぱいいます。

そんな誤った情報に引っかからないために覚えておきたいポイントして次の6点について書かれてます。

  • 保険が利かず高額な治療法は危険
  • 「どのがんにも効きます」という文言を信用してはいけない
  • 「免疫力アップ」という言葉に騙されるな
  • 個人の経験がほかの人にも有効とは限らない
  • 細胞レベルのデータだけでは信用できない
  • 「がん予防に効果があるからがん治療にも効く」わけではない

こうした注意点の他にもどういう医者が信頼できるかといったことについても書かれてます。

この本の著者3名の先生方はツイッターでも最新の論文や治療法についてなど有益な情報を発信されているので、興味のある方はフォローするのもいいと思います。

津川友介:@yusuke_tsugawa
勝俣範之:@Katsumata_Nori
大須賀覚:@SatoruO

「がんが治る人 治らない人」


「手術件数1000超 専門医が教える がんが治る人 治らない人」
佐藤典宏:著
あさ出版

主な内容

  • がんを「受け入れる力」
  • がんを治すための正しい「情報の集め方」
  • 「コミュニケーション」で味方をつくる
  • 手術、治療を乗り切るための「体力」づくり
  • 「免疫力」を高める

著者の佐藤典宏さんは産業医科大学第1外科講師、外来医長(膵臓がんを中心に1000例以上の外科手術を経験)

この本では、がんを治すために必要な「受け入れる力」「情報を集める力」「コミュニケーション力」「体力」「免疫力」という5つの力について書かれてます。

著者は医療の現場で多くの患者さんの治療にあたってきた経験があるからこそ、どんなことで患者さんが悩んだり、困ったりするかが分かっているようで、より具体的にアドバイスなども書いてあったりします。

例えば、がんの告知の後で治療方針などについて事前に説明(インフォームドコンセント)を受けると思うんですね。

そのとき、治療によって生じる副作用やリスクについても説明されます。

「麻酔薬の副作用で、手術中にごくまれに死亡したり、手術後に脳梗塞、心筋梗塞、肺血栓塞栓症(エコノミー症候群)、肺炎などが原因で死亡したりする可能性がある」といったお話をします。

実際、私も手術中に死亡する可能性についての話を聞かされました。

そんな話し、ちょっと不安になりますよね?

こうしたリスクを聞かされると、怖くて治療をためらってしまう人もいるかもですが、著者は言います。

「医療にはリスクがともなう」という大前提は理解したうえで、最悪の事態については「そんなこともあるのか」程度にとどめておき、あまり深刻に考えないようにしましょう。

このように、この本は上記の2冊よりも具体的にがんの治療を受けるときに知っておいた方がいい情報がうまくまとめられてる1冊だと思います。

まとめ

まとめ

がんに関する本を選ぶときに、医学的根拠のない情報に基づいて書かれた本に騙されないようにすることが大切なのは言うまでもありません。

昔と違って、がんは必ずしも「死の病」ではなくなったと言われてます。

しかし、だからといって「怖い病気」である点は変わってないように思います。

大切なのは、正しい情報に基づいて行動することじゃないでしょうか?

それと、全てを自分一人で背負い込んだり、決めないということです。

いくら本を読んだからといって、それで全てが分かるわけでもないし、問題が解決するわけでもありません。

だから、主治医はもちろん、家族や友人などにも相談したり、助けてもらってください。

今回の記事が何かのお役に立てれば幸いです。

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