ペンギンオヤジの舌がん闘病記 Written by ペンギンオヤジ

【雑記】この「同意書」にサインできますか?

雑記

ペンギンオヤジ「この手術の同意書にサインしても大丈夫かなぁ?」

病院で検査や手術を受ける時って、事前に色々と説明をされた後で「同意書」にサインするんですよね。

まぁ、どんな検査や手術かによって「同意書」の内容も違うと思うんですが、たいてい検査、治療、手術に関するリスクも書いてあります。

どんなことが書かれているか?

先ずは私が過去にサインしてきた「同意書」の一部を見てもらいたいと思います。

「手術」の同意書

手術同意書

これは私が舌がんの手術を受けた時の「同意書」です。

外科的手術に手術に伴う危険性・合併症についてずらずらと書かれていて、最後にこんな一文があります。

死亡率:今回の手術内容に対しては1%以下です。

「麻酔」についての「同意書」

麻酔同意書

手術の時には当然ながら麻酔(全身麻酔)が付きものですが、これは手術の同意書とは別に麻酔科のドクターから説明を受けた後でサインした「同意書」です。

手術中に心停止が起こる場合があります。
(中略)
日本麻酔科学会の調査・統計によると、麻酔に関連した心停止の発生は2万例に1例です。

2万例に1例だと、確率的には0.005%ですね。

CT検査の「同意書」

CT検査同意書

重大な副作用は血圧低下(ショック)や喘息発作、呼吸困難などで非常にまれ(50万人に1人程度)ですが死に至る場合もあります。

割と多くの人が受ける(と思われる)CT検査ですら造影剤などの副作用で死に至る場合があるんですね。

この「同意書」にサインできますか?

タマちゃん同意書

こちらは私が大好きな「さよならタマちゃん」(武田一義:著)のなかの1コマです。

新たに入院してきた患者さんが「死ぬかもしれないの同意しろって言うのかよっ!」って、ちょっとキレてますね。

確かに手続き上のもの・・・と、言ってしまえばそれまでなんですけどね。

それに嫌なら「同意しない」という選択肢だってあるわけです。

ただ忘れちゃいけないのは、どんなに簡単な手術にだって体にメスを入れる以上は100%安全ということはないし、注射1本にだってリスクはあるということです。

 

サインのために必要なこと

ボールペンでサイン

「死ぬこともあるよ」って書いてある「同意書」にサインするために必要なことって何でしょうか?

私は個人的に次の2点ではないかと思ってます。

  • 事前の充分な説明
  • 「利益」と「リスク」の比較

事前の充分な説明

いまはたいてい「インフォームドコンセント」といって、事前に医師から充分な説明を受けて、それを理解したうえで患者が同意し、そして治療が行われるという流れになっています。

どんな治療を受けるのか?
治療によるリスク(後遺症や副作用など)はどうなっているのか?

ドクターから、そういう説明を受けたうえで私の場合は最終的にそれが「取っていいリスク」なのかどうかを考えるようにしてきました。

ただ、最初はいくら説明を聞いても手術による後遺症が残ることに納得できなかったんですよね。

だから、セカンドオピニオンを受けました。

本当は後遺症が残らない、もしくは軽い後遺症で済む治療法があるのではないかと期待していたのですが、結果的にセカンドオピニオンでも主治医と全く同じ説明を受けたことで「もう、これしか方法はないんだ」と理解、納得できました。

「利益」と「リスク」の比較

上の方でも書いたように、どんな治療や薬だって100%安全ってことはないと思うんですよね。

つまり、何かしらのリスクは付きものだってことです。

私の場合は、

  • 手術中に死に至ることもある
  • 手術後に合併症が起きることがある(その時は再手術)
  • 手術後に「話す」「食べる」といった点についての後遺症がある

こういうリスクがあり、手術をしたらもう元の体には戻れない!ってことを理解しました。

反面では手術によってがん腫瘍を取り除くことができる、という利益(benefit)があります。

もしも、手術をしないという選択をしたら限りなく死が近づくというのは分かりきっていることなので、リスクはあっても私は利益を選択したのです。

雑感(ワクチン摂取に思うこと)

注射器とクスリ瓶

なんで今頃、4年前の同意書を引っ張り出してきて、こんな記事を書いたかというと、日々の新型コロナのワクチン摂取に関するニュース報道を見ていて色々と思うことがあったから。

先ず思うこと。

注射1本であっても100%安全ということはない

今のところファイザーでもモデルナでも今回のワクチンについて重篤な副反応は認められていませんよね。

それでも、もしかしたら、ワクチン摂取が原因で亡くなることも「絶対にない!」とは言い切れないと思うんですよね。

CTの造影剤で亡くなる人だっているのですから。。

次に思うこと。

リスクと利益を正しく評価するべし

今のところ、まともなフツーのお医者さんの話しをまとめると、それほど重篤ではないけど副反応(腕の痛みや発熱など)があることを認めつつ、それでも感染しない、重症化しにくいという利益の方が上回るということになってます。

ネットでは反ワクチンの活動家なのか知らないけど、妙なデマを拡散してますよね。

それに許せないと思うのは、一部のマスコミ報道ですよ。

因果関係もはっきりしないのに、ワクチン摂取後に死亡した人が100人以上もいる!と筋違いな煽り記事を垂れ流してた報道がありましたね。

こういう間違った報道によって、得られるはずの利益を逃してしまう人がいたらどう責任を取るつもりなのか?!と思ってしまいます。

100%安全ではないからこそ、正しい情報をもとにリスクと利益を評価したうえで、自分は摂取するかどうかを決めるようにすればいいのではないか、と思います。

最後に思うこと。

変な同調圧力でワクチン摂取を強要してはいけない

死亡を含めたさまざまなリスクが書かれた「同意書」には必ず、同意しない自由もある旨が書かれているんですよね。

リスクを取るも、取らないも本人の自由意志で決めるべきことです。

誰であっても妙な圧力を掛けてはいけないんです。

これは裏を返せば、最後の最後に責任を負うのは自分自身だということなんですけどね。

まとめ

「まとめ」と書かれたペーパー
  • どんな医療行為でも100%安全ということはない
  • 信頼できる正しい事前説明を受けて、理解したうえで治療に同意する
  • 「リスク」と「利益」を正しく評価、比較する
  • 最後の最後に責任を負うのは自分であるべき